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デジタル トランスフォーメーション(DX)が進むなか、強力なリーダーシップの重要性はかつてないほど高まっています。今後数年間で、モノのインターネットが数百億台を超えるデバイスへと猛烈な勢いで広がる見込みです。人工知能(AI)や機械学習がビジネスの隅々にまで浸透し、ユビキタスな接続性が引き続き私たちの仕事や教育、文化やコミュニケーションのあり方を形づくり、つくり変えていくでしょう。
今や、どのビジネスもデジタル ビジネスの一種だと言えます。リーダーたる私たちは、イノベーションや俊敏性を推し進めねばなりませんし、新たな企業の参入や、既存ビジネス モデルの破壊につながるリスクをも冒すべきです。しり込みしている場合ではありません。今こそ大胆かつ野心的にものごとを進めるときなのです。
私はGoogle Cloudの社長を務めたのち、企業の情報保護を支援することこそ重要な使命と考え、パロアルトネットワークスに入社しました。サイバーセキュリティは、私たち全員にとって、そしてデジタル時代の生活において基盤となるものです。
そこで、自分自身のキャリアと経験を振り返りつつ、リーダーシップと目標達成についていくつかの見解をご紹介したいと思います。
- 容赦のない優先順位付けが野心的な目標の達成を可能にする。 目標を書き出し共有することで、それらを具体化します。これにより、自分自身やチームが集中して取り組めるようになります。
- 成長思考を取り入れる。 テクノロジをめぐる環境が目まぐるしく変化するなか、継続的に学ぶことが必要不可欠になっています。私自身は、脅威インテリジェンスや競合分析などの分野に重点的に取り組んでいます。
- 透明性がチームの連携を促進する。 野心的な目標はチームワークがあってこそ達成できるものです。目標を共有し、常に連携する道を探るようチーム メンバーに指導しましょう。
今号のSecurityRoundtable.orgマガジンでは、サイバーセキュリティ界はもちろん、さらに視野を広げてビジネス界において「リーダーになる」とはどういうことかについて、皆さんと一緒に探っていきたいと思います。組織内でセキュリティを戦略的に推進したい、 リスク評価をより効果的に実施したい、また自分のリーダーシップ スキルを広げたいと考えておられる皆さんにとって、説得力のあるアイデアをいくつかご紹介しています。デジタル トランスフォーメーション(DX)に向けた野心的な目標を達成するには、私たちを取り巻く世界のセキュリティが日増しに高まるよう懸命に努力するしかありません。
リーダーとして、私たちが今日行う意思決定によって、明日のデジタル世界の安全とセキュリティを実現させましょう。
本稿は Security Roundtableに投稿された記事に基づいています。また本稿は、Security Roundtableの電子マガジン『TopReads第3号』にも収録されています。デジタルリーダーシップを次のレベルに引き上げることに焦点を当てた最新号の第3号のダウンロードはこちらから: 『CIO + CISO: 変わりゆく関係』