9月12日、東京都港区のANAインターコンチネンタルホテル東京で、弊社の年次イベントPALO ALTO NETWORKS DAY 2019を開催し、ユーザー企業様およびパートナー企業様、約3000人以上の皆様にご参加いただきました。本ブログポストにて、基調講演の内容を中心にイベントの様子をご紹介します。
当日、私は基調講演のトップバッターとして、今年度のパロアルトネットワークスのビジネスにおける、3つの柱についてご説明しました。
ビジネスの大きな軸になるのが、新しいメッセージである「Secure the Enterprise. Secure the Cloud. Secure the Future.」です。
われわれが2009年に、パロアルトネットワークスの日本法人を設立してから10年が経ち、次世代ファイアウォールを推進していた当時から、製品ポートフォリオは大きく拡大しました。今後われわれは、この3つの軸の下で、ネットワーク、クラウド、エンドポイントすべてにまたがる製品を展開しています。
私からのご挨拶の後は、米国本社の社長 Amit Singh(アミット・シン)が登壇し、現在のパロアルトネットワークスの方向性を示しました。Amitは2018年11月に参画しましたが、今回が就任してから初めての来日となりました。
Amitは、現在デジタル化が進む中で、多くの企業が高度なサイバーセキュリティの脅威にさらされている一方で、導入している複数の独立したセキュリティソリューションは連携できておらず、決してセキュリティそのものが以前より強化されているわけではないことを説明しました。攻撃者の側は、機械学習や自動化など最新のテクノロジーを取り入れて攻撃を仕掛け続けています。このような攻撃者に対抗するには、スピーディな対応が必要です。Amitは、こうした現状の中、より安全かつ安定した世界を、着実に実現していこうとしている弊社のビジョンに共感し、参画を決めたそうです。
冒頭に私が説明した3つのビジネス戦略に関して、Amitからも、パロアルトワークスのセキュリティソリューションでどう推進していくか、以下の通り説明しました。
Secure the Enterprise:
次世代ファイアウォールをはじめとしたセキュリティ製品により、企業の拠点やデータセンターを攻撃から守ります。
Secure the Cloud:
クラウドセキュリティ製品群「Prisma」を中心に、クラウドサービス、パブリッククラウドなど、クラウド周辺のサイバー攻撃対策を支援します。
Secure the Future:
AI活用のためのオープンなセキュリティプラットフォーム「Cortex」を軸に、AIや機械学習を活用して、プラットフォームを越えた自動化を進め、セキュリティ担当者の対応スピードを加速させます。
この3つの戦略が、今後パロアルトネットワークスを大きく進めていくエンジンとなります。
Amitは、ポートフォリオの拡大を進めるために実施したこれまでの買収を紹介しつつ、さらにあらゆる脅威に対処できるプラットフォームを整備していくという方向性を示した上で、日本法人の足取りなどを振り返り、講演を締めくくりました。
その後、日本航空株式会社のIT企画本部 IT運営企画部 セキュリティ戦略グループ グループ長 福島 雅哉様からは、「日本航空のサイバーセキュリティ戦略の考え方とグランドデザイン」と題して、同社におけるセキュリティデザインの考え方についてお話しいただきました。
最後に日本担当最高セキュリティ責任者 (Field CSO) の林 薫から、「リスクマネジメントとしての脅威インテリジェンス」について講演しました。
林は、「なぜ脅威インテリジェンスが必要か?」という疑問に対し、「どんな情報・対策が本当に大切なのかを見極めるため」という考えの下、最近の脅威動向を紹介するとともに、攻撃者が率先して便利な技術を採用していくため、守る側も最新のテクノロジーを取り入れ、自動化などで防御を進化させていくことが必要だと訴えました。
その後、会場内には26のブースが設けられ、3つのビジネス戦略を推進するための各セキュリティソリューションの要点やそれを活用したお客様事例など、27のセッションが開かれました。
なおアンケートにご回答いただいた来場者の皆様には、旅の書類入れにピッタリの小さなファイル(写真左下)をお配りしました。ぜひご活用いただけますと幸いです。
なお、当日の様子をダイジェストでまとめた動画を公開しています。ご来場いただけなかった方は、是非ご覧いただけますと幸いです。
また、10月3日にはPalo Alto Networkd Day Osakaを初めての試みとして開催したほか、10月4日からはご来場いただけなかった方に登録制で資料をご共有いたします。
下記URLより、ご来場いただけなかった方もぜひ資料をご覧いただければと思います。
< https://seminar.jp/panday2019/ >
大阪会場のレポートは追って掲載予定です。
最後となりましたが、ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。そして、今後も新しいパロアルトネットワークスをご紹介していければと考えておりますので、よろしくお願いします。Go Palo Alto Networks!