企業や個人を問わず、ランサムウェアや金銭詐欺、情報漏えいといったサイバー犯罪被害が後を経ちません。毎年10月は、サイバーセキュリティの重要性に対する認知向上を目的とした「Cybersecurity Awareness Month」として世界的に定められています。そこで、デジタル社会において企業や個人が徹底したいセキュリティについて、改めて考えてみたいと思います。
デジタル技術が前例のないスピードで拡大する時代において、情報の保護は極めて重要となりました。私たちが、オンラインでの活動を拡大するにつれて、サイバー犯罪者による脆弱性の悪用の機会も増加しています。この投稿では、サイバーセキュリティの基本に焦点を当て、デジタルライフを守るための強力なパスワードと多要素認証（MFA）の重要性をまとめています。
■強力なパスワードの重要性
一人ひとりが管理しているパスワード保護されたアカウントは、平均して約100個にも及ぶと言われてます。SNSから銀行まで、さまざまなアカウントはサイバー攻撃による、個人情報への入口となり得ます。しかし、管理の煩わしさから複数のサービスにわたって共通のパスワードを使い回すことで、これが一度の侵害を最悪の事態に変えることがあります。
強力なパスワードはサイバー犯罪者の侵入に対する最初の防御壁として機能します。それはユニークで、ランダムかつ複雑、簡単に推測されないようなものにする必要があります。強力なパスワードを作成するためには、以下のような点に注意すると良いでしょう。
・文字、数字、記号を組み合わせる
・パスワードを長く、複雑にする
・簡単に推測できるパスワードを避ける
■多要素認証（MFA）
多要素認証は、アカウントにアクセスする際にあなたの身元を証明するために二つ以上の検証方法を必要とすることでさらなる防御壁を加えます。これには、あなたが知っているもの（パスワード）、あなたが持っているもの（スマートフォンやハードウェアトークン）、あるいはあなた自身のもの（指紋などの生体データ）が含まれます。
MFAを実装することで、パスワードが何らかの形で侵害されたとしても、不正アクセスのリスクを大幅に減少させることができます。最大限のセキュリティを確保するために、特に金融取引や個人間の通信に関連する重要性の高いアカウントで、MFAを有効にすることは必須です。
■サイバーセキュリティの実践
デジタル資産を保護する上では、強度の高いパスワード設定やMFAを含めセキュリティに取り組むことが求められます。
様々なアカウントを管理するためにパスワードマネージャーを使用することを検討し、パスワードジェネレーターを使用してパスワードの強度を確保してください。
インターネット上のサービスを利用するに当たっては、複雑なパスワードの設定が可能かどうかや、MFAが利用できるかどうかで利用を検討することも重要でしょう。
■今日からサイバーセキュリティを意識しよう！
今日から重要なアカウントを確認し、可能な限りMFAを有効にしましょう。サイバー攻撃から自身を守る習慣をつけることが必要となります。積極的にサイバーセキュリティの対策を行うことは、現代では必要不可欠となってきています。パスワードを強化し、多要素認証を有効にすることで、個人情報の保護を行い、安全にインターネットを使用できる未来を目指していきましょう。